10/09/2011

展覧会二日目の気づき。

今日の谷中は、たくさんの人たちで賑わった。
境内で行われた体験ライブでは体をつかって線を引く爽快感に
素敵な笑顔が広がった。

初めて古代文字アートに触れた人たちは、文字のルーツに素直に反応を示してくれた。
「漢字って、絵だったんですね。」

そして、5年間見続けてくれた人たちは素直に言った。

「今年の展覧会は、いままでにない迫力ですね。作品のレベルが全く違います。」

モチロン、組員の全身全霊の努力の賜物であることは間違いない。
でももう一つは、作品を見る側の意識が、変わってきたからではないだろうか。
震災という、おおきな衝撃や悲しみ苦しみを乗り越え、何かに気づかされたから。

死を意識したとき、生きていることを実感する。
死があるから、生きようと思える。
永遠の生ほど、恐ろしいものはないのかもしれない。

古代、神は月の光とともに訪れると信じられていた。
明日は満月。
だからその光の中で、多くの魂が安らかであるよう、震災追悼供養ライブを開催する。
今日、飛騨からキャンドルアーティストがやってきた。
閉門後、80本のキャンドルを灯し、僧侶の般若心経をきいた。

鳥肌。。。

あした、どんな作品が生まれるのだろう。

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10/08/2011

天遊組展の初日は、秋晴れでした。

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天王寺の上善堂入口は、文字の変遷のナガーイ巻物がお迎えします。
組員が真剣に何ヶ月も書き込んだ臨書の巻紙作品です。
古代文字(甲骨・金文)から、隷書、木簡と、並びます。
図から漢字へ、どんどん変わっていくのが分かります。

でもただの臨書と、素通りしないであげてください。
実は大変な苦労が隠されているんです。
長さは4m以上あるのですが、途中で止まるとリズムが崩れる、と
組長が指摘するので、一気に書き上げなければなりません。
でも、そんな大邸宅に住んでいる組員はほとんど皆無なので、、、

リビングを超え、廊下を伝って玄関の先まで紙をのばして
家族のひんしゅくをかった人

ベランダから下の階に向け、紙を垂らして乾かしながら書いた人、

夢中になって、8m以上書き続け、家中巻紙だらけになってしまった人、などなど、
皆それぞれの奮闘ぶりが隠されています。

初日は下をくるくる巻き込んで展示していたのですが、
面白いもので、隠されると、人はそこを見たくなるらしく、
巻紙を引っ張って鑑賞している人たちが何人もいました。

なので二日目の今日は、全部伸ばします。
8mの作品は、きっとお堂から離れた社務所まで届いてしまうかもしれません。
でもせっかくの作品ですから、広げましょう。

さぁ、じっくり鑑賞したら、いよいよ本堂の中です。
震災をテーマにした、メッセージ性の強い作品が並んでします。
初日いらした方のなかには、思わず涙ぐまれた方もいらっしゃいました。
作品によって何かが呼び起こされたのでしょうか。。。

ある方は東北の出身でした。
ある方はお友達が被災していました。
ある方はボランティアに行った時の惨状を思い出されました。
多くの方たちが 何かしらの形で東北と関わっていたことに、
驚かされました。

二日目の今日は、どんな出会いが待っているのでしょう。
アートに何ができるのか、気づきの一日になりますように。。。

 

 

 

 

09/29/2011

10・10 LIVE に向けて 

閉門後の境内で、はじめてライブの打ち合わせをした。

午後18時。当日と同じ時間の境内に立つ。
わぁー、真っ暗!!」 「奥がみえませーん!」
目が慣れるまではシルエットを捉えるのも難しい。
でも耳を澄ますと、電車の音、虫のこえ、風の音、そのほかいろいろな音を感じはじめる。

トモさん手作りの木枠や鉄枠が運び込まれ、ポジションを確認していく。
シートを広げ、和紙を置いてみる。
「ちいさーい!これじゃ小さすぎますよねぇ」
3倍の大きさにしたら、なんとか形になった。 境内は広いのだ。
しかしあと1週間、彼らはかけるのだろうか。。。? 任せよう。

今回は、素敵なもくろみが色々ある。まだ言えないのだけれど、その一つを試してみたとき、組員から歓声が上がった。
「すてき!」 「すごーい!」 「そういうことだったんですね!」
ふふふ、思惑通りの反応に、ひとり満足!
他にも、組員にも言わないことがある。
私自身どうなるか予測のつかない、初めてチャレンジすることがあるのだ。
それを思うと、もう、眠れない。。。

みなさまは、一度しかやらないこのライブを、どうぞおたのしみにお越しください。
そうそう、当日ライブ中は、フラッシュ撮影は禁止させていただきます。
ご協力を。。。

概念を打ち破る。思い込みを崩す。 般若心経のテーマを、書の世界で表現したいとおもっている。
ライブ最後の作品が完成するその一瞬まで、答えを求め続ける。
答えなどないことを知っているからこそ、求め続けるのだろう。
満月の夜、ともに過ごしましょう!。

Dm
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09/19/2011

日本の新たな出発を込めた古代文字。

Dm

今年のDMに書かれた古代文字、なんだと思いますか?

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[ 発 (發)] という漢字の古代文字です。

元々は発の冠(はつかんむり)だけが、出発の意味だったようですね。

左右の足を揃えて立つ姿。足の前にあるのは、国や区域を指す四角。

ここからスタートするのです。

「發」(旧字体)に弓が入っているのは、戦のときまず弓をうち、

それが開戦の合図だったとか。。。

今の「発」からは意味が全くわかりませんね。

 

このDMは、国を「日本」にイメージしました。

日本の新たな出発を!

10/8(土)〜11(火)の展覧会の大きなテーマになっています。

いま全力を挙げて組員と準備中。

楽しみにしていてくださいね。

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09/16/2011

「気」があふれる道場でした。

天遊組ルールでは、本番は全員の前で一人ずつ仕上げる。
ひとりの作家のために、みんなが
気を配り、気を遣い、気を送るのだ。

下紙をあて、書きやすいように和紙を敷く人、
文鎮に墨がついていないかチェックする人、
書き上がった作品の墨だまりを吸いとる人、
あれこれチェックする人、などなど。

そして、
作家が集中するのを、じっと待つ。 

集中は高揚でも、興奮でも、真っ白になることでもない。
ふっと力が抜けて、自然体の開放感が体中に広がる。
もう一人の自分が、上から冷静に見つめている、そんな状態かな。
 

Light
この環境だからこそ生まれる作品がある。
今回も、素晴らしいのができた。

みんなの「気」に包まれてかける組員は幸せだ。
天遊はいつも一人でかいている。
「気」を集める環境づくりが難しい。
でも、時に、何かがそこに存在してくれている気になることがある。

日々、修行。 日々、発見。
生きている間は、人間を楽しもう。